昨日、気象庁から来年6月までの「エルニーニョ監視速報」が発表されました。これは、南米ペルー沖の赤道直下の海域の海面水温と日本を含む世界の天候と相関関係があるということから、常時観測され、基準値から5か月移動平均海面水温がプラス0度5分以上になると「エルニーニョ現象」、逆にマイナス0度5分以下になると「ラニーニャ現象」と言われています。
現在は、9月にマイナス0度5分になり、「ラニーニャ現象」が続いています。ただ、冬から春にかけては平常の状態になる可能性が徐々に高まり、冬の終わりの2月までラニーニャ現象が続く可能性は、平常の状態になる可能性と同程度の50 %で、春には平常の状態になる可能性が70 %の確率で高まり、ラニーニャ現象は解消に向かう予測です。
エルニーニョ/ラニーニャ現象は日本の天候に様々な影響を及ぼしますが、ここでは、ラニーニャ現象発生時に現れた日本の天候の特徴として、冬の期間(12月~2月)を見てみます。なお、天候の特徴を示す気象要素は、1958/59年~2012/13年の55年間の出現率が等しくなるよう「低い」「並」「高い」などの階級に区分しています。これによると、全国的に気温は「平年より低め」で、降水量は「平年並か少ない」傾向になります。
平均気温は、全国的に平年より高くなる可能性は低く、北日本では「平年並」になる確率が47%で最も高くなっています。その他の地方は、「平年より低く」なる確率が46%で最も高くなっています。
降水量は、全国的に「平年より多く」なる確率は低く、東日本の日本海側で「平年並」の確率が54%で高く、沖縄・奄美と北日本の日本海側では「平年並か少ない」確率が39%か38%でほぼ同率で、その他の地方は「平年より少ない」確率が46%~54%で高くなっています。
(2016年12月10日 04:30更新)
トミーです。今年もあと3週間あまりになり、週末のお天気が気になる所です。今日からあす日曜日にかけては、冬の天気分布で、あいにく、山陰から北の日本側では、シグレて曇りや雨か雪で、東北から北では雪の所が多く、気温も年末~お正月の頃の寒さで、風雪模様になる所もあるので注意が必要です。一方、沖縄~九州と太平洋側では冬晴れの所が多く、日中は平年並の寒さが続く見込です。
12月9日 川崎市内
(強い北風で銀杏の黄葉が
半分以上落葉しました)