今年の冬は寒い!何を着て過ごすか重要ですね
急激に寒くなり、気温の変化が激しい今日この頃。油断すると風邪をひきかねないので注意が必要です。ラニーニャ現象がおこり、大寒波が到来。ダウンコートの出番が増えそうですね。
私たち人間は身につけるもので寒さをしのぐことができますが、自然界はどうなのでしょう?今回は来年の干支にちなんで(?)鳥に注目してみました。
■環境に合わせて七変化ならぬ三変化!
ほとんどの鳥類は年に2度の衣替え、つまり夏バージョンと冬バージョン。その多くは天敵から身を守るための保護色だったり、冬用の羽が生えてくるといわれています。が!今回取り上げたのは、年3度の「衣替え」をしている鳥・ライチョウです。
<春の装い>
寒さのこる春先、足先まで羽毛に覆われています
<夏~秋の装い>
周りの岩と同じような羽で覆われています。お母さんの背中にはヒナが!
<冬の装い>
雪と一体化した姿。もはや同じ鳥とは思えない?!
羽の生え換わりはエネルギーが必要!?
春、夏、冬とお色直しをするライチョウ。春~夏にかけては周りの状態に合わせて黒っぽい色に。こうしてみると、どこにライチョウがいるのかわからないほど、見事に景色に溶け込んでいますよね!
ちなみに、春から夏にかけて羽が変わるタイミングは、子育てが終わってから。なぜなら、羽の生え換わりにも、子育てと同じくらい大きなエネルギーがかかるからだそうです。人間の私たちには想像もできないですね。
<ライチョウ、どこにいるでしょう?>
羽毛で寒さをしのぎ、敵の目をあざむく!
夏が終わり、冬の足音が聞こえてくる10月中旬になると、ライチョウならではの3回目の羽の生え換わりがスタート。11月にはまるで別の鳥のように、すっかり衣替えした真っ白な姿に。いや~、見事ですね。真っ白になった姿は、雪と一体化。自然を利用して自分自身を変化させる方法をあみ出すなんて「天晴れ!」の一言につきます。
こんにちは。冬コートの衣替えを検討しているきよです。
さて、今回は衣替えをして見事な保護色に変化するライチョウをご紹介しました。ライチョウは、国指定の特別天然記念物であり、富山県・長野県・岐阜県の県鳥として指定されています。
しかし残念なことにライチョウは、近い将来野生での絶滅の危険性が高い鳥として指定されており、数が減ってきています。
ライチョウは標高2000mを超える高山を主な住処としています。冬山へ登山・スキーへ行かれる場合は決められたルート以外に入らないよう気をつけましょう。雪の中で寒さから身を守っているライチョウがいることも。みなさんの一つ一つの心がけがライチョウを守る一歩になるかもしれません。
(2016/12/2 00:00更新)