8月13日、関東地方の各所で局地的な大雨・雷が観測されました。夏はにわか雨やゲリラ豪雨に見舞われる機会が増加します。「にわか雨」と「ゲリラ豪雨」、どちらの雨も一時的なものであるため、同じ気象現象を別の言葉で表現しているように感じるかもしれません。にわか雨とゲリラ豪雨には、何か違いはあるのでしょうか。
■にわか雨とゲリラ豪雨の定義
気象庁は「降水が地域的に散発する一過性の雨。一時的に降る雨」と、にわか雨を定義しています。一方、ゲリラ豪雨に関していえば、気象庁は「ゲリラ豪雨」という言葉を予報用語として採用していないため、明確な定義はありません。ただし、一般的にゲリラ豪雨とは「局地的大雨」を指すと言われており、それを気象庁は「急に強く降り、数十分の短時間に狭い範囲に数十ミリ程度の雨量をもたらす雨」と定義しています。
にわか雨や局地的大雨は、どちらも積乱雲によりもたらされます。それぞれ積乱雲の発達具合は異なるものの、発生の過程に大きな違いはありません。異なる点と言えば、やはり雨量でしょう。ゲリラ豪雨の定義は非常に曖昧ではあるものの、一般的には短時間だけ降る局地的大雨を指すと言われています。その雨量は1時間あたり100mmを超える場合もあるため、浸水害や土砂災害が発生することも珍しくありません。
■どうすればいい?ゲリラ豪雨対策には「3D雨雲ウォッチ」など、最新のアプリもご活用ください!
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■ゲリラ豪雨から身を守るには?
ゲリラ豪雨による被害を未然に防ぐには、気象庁が発表する防災気象情報をまめに確認することも大事です。たとえ大雨警報や大雨注意報が発表されていなくても、突然周囲が暗くなったり、雷が鳴り始めた場合には、発達した積乱雲が近付いていることも予想されるため、十分な注意が必要です。屋外にいる際は、雨水が流入しやすいアンダーパス、氾濫のおそれがある河川、各都道府県が公開している土砂災害危険箇所などには、絶対に近寄らないようにしましょう。
(アール)