4月19日、鹿児島県と宮崎県の県境に位置する霧島連山・硫黄山で噴火が起こりました。1月23日の群馬県・草津白根山の噴火、3月6日の鹿児島県新燃岳(しんもえだけ)の噴火と、火山噴火のニュースが続いています。
日本は「火山大国」とも言われるほどで、国内に111もの活火山があります。札幌・仙台・東京(気象庁)・福岡の気象台には地域火山監視・警報センターがあって、居住区域や火口周辺などに危険を及ぼすような噴火の発生や拡大が予想されると、危険な範囲を明示して「噴火警報」を発表しています。
▼2015年~2018年の3年間に発表された警報は、以下の10件になります。
2018/03/16 レベル2 草津白根山
2018/03/10 レベル3 霧島山(新燃岳)
2018/03/10 レベル1 蔵王山
2018/02/20 レベル2 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
2018/02/09 レベル2 霧島山(御鉢)
2018/01/23 レベル3 草津白根山
2017/04/20 入山危険 西之島
2016/06/14 レベル3 口永良部島
2016/02/05 レベル3 桜島
2015/06/11 レベル2 浅間山
ところでこの「レベル」とは、どのような状況・状態のことをいうのでしょうか?
噴火警戒レベルには「警戒が必要な範囲」をふまえてと「とるべき防災対応」について、1~5までの5段階で表示されています。
噴火警戒レベル
5:避難…危険な居危険な居住地域からの避難等が必要(状況に応じて対象地域や方法等を判断)。
4:避難準備…警戒が必要な居住地域での避難の準備、要配慮者の避難等が必要(状況に応じて対象地域を判断)。
3:入山規制…通常の生活(今後の火山活動の推移に注意。入山規制)。状況に応じて要配慮者の避難準備等。
2:火口周辺規制
1:活火山であることに注意
爆発的な噴火によって、直径50cmを超える大きな噴石の落下や、高温の火山灰や軽石などが一体となってものすごいスピードで山肌を駆け下りてくる現象(火砕流)など、生命はもちろん、周囲の消失・破壊など被害は甚大なものになります。
火山の噴火は発生してからでは避難や対応が間に合いません。噴火警報ではこれらの現象に対する「警戒が必要な範囲」を発表して、避難や入山規制など事前の対策に活用します。
(参考:気象庁HP)
(アール)