【極細の魅力】繊維のような月と金星のコラボレーション

2018年は1月31日と3月31日に「ブルームーン」と言われる現象がありました。ひと月のうちに2度満月を迎えると、2度目のほうをブルームーンと呼ぶんですね。ちなみに次のブルームーンは2020年10月31日で、しばらくお目にかかれないようです。

満月はなにかと話題になりやすく、こうした現象もニックネームがついていたりしますが…新月は?となると、もちろん「見えない」せいであまり話題になりません。月が新月に近くて喜ばれるのは、流星群など「星が主役」のときですよね。

月の名前も色々とありますが、2~3日目頃の月は「繊月(せんげつ)」と呼ばれています。繊という字は「ほそい」と読むこともでき、繊維(糸)のように細く光っている様子をこのように表現したのでしょう。

さて、4月の空のイベントとして注目していただきたいのは、月と金星のコラボレーションです。西の空に輝く4月18日の金星と新月から2日後の細い月が並んでいるのを観察することができます。

金星は明け方、もしくは夕方にだけ見える星で「明けの明星」「宵の明星」と親しまれています。太陽系の中では、大きさや密度などがもっとも地球に良く似た惑星で、地球の姉妹惑星と表現されることもあります。

2日目の月は針金のように細く見つけにくいかもしれませんが、西の空に輝く明るい金星を頼りに月を探してみてください。

双眼鏡を使う場合は、必ず太陽が完全に沈んでから。絶対に双眼鏡で太陽を見ないよう、くれぐれもご注意くださいね。

(アール)