【旬の魚介】最初に食べた人がとても気になる・・・

地球上にはさまざまなカタチをした生き物が存在していますが、それを「食べる」となるとある程度「見た目」が判断になる気がしなくもないですよね。特にそれまでに誰かが食べてどうだった、という前例がない場合には。と思うとこのナマコを初めて食べた人がどんな人だったか、またなぜなのか、どんなシチュエーションだったのかとっても気になるところです。

■実は歴史が長い!ナマコと日本人
調べてみたところ、ナマコについての記述は『古事記』にもあるようです。漢方薬の材料として使われていたとか、中国に輸出されていたなどのさまざまな説があり、和歌や俳句にも冬の季語として使われています。

■意外と長生き?
ナマコは世界に1,500種類程度存在し、そのうち食用となるのは「マナマコ」と呼ばれる30種類程度のもので、寿命は5年~10年といわれています。すばやい動きができる生物ではなく、海底をのそのそと移動しながら触手で有機物などをかき集めてエサとし、成長を続けています。4年で20cm程度にまで成長し、無脊椎動物としては大きくなる生物です。

■敵に内臓で抵抗?
動きがスローで、ぱっと見た感じ攻撃できそうな部位も見つからないナマコですが、敵から攻撃されると白い粘り気のある糸のようなものを放出して相手の動きを抑えようとします。このネバネバ物質をもたないナマコは自分の内臓を吐き出して敵に対抗。ちなみにその吐き出した内臓は1~3ヶ月程度で再生するようです。見た目からはちょっと想像できないすさまじさ、ですね。

■ナマコの美味しい食べ方
美味しいナマコを見分けるには「太くて短い」「いぼ(突起物)がハッキリしている」「できるだけ硬いもの」この3点を基準にするとよいでしょう。酢の物にして食べるのがポピュラーですが、その方法は・・・たっぷりの塩でよくもんで身を引き締め、良く洗ってぬめりをとります。このとき、お茶などで洗うと色が鮮やかになったり臭みが気にならなくなるとも。内臓を取り除いてスライスしてお酢やポン酢などでいただきます。

調理をするにも若干の勇気が必要な方もいらしゃるかもしれませんが!あの独特のコリコリした食感と独特ののど越しは、それを乗り越えた先にありそうです!

(アール)