日本付近の冬型の気圧配置は緩んでいますが、上空には引き続き寒気が停滞しています。また、日本海には今後低気圧が発生して東進し、今日の夕方から夜にかけ津軽海峡付近を通過するでしょう。南西諸島も気圧の谷となっており、今夜には前線を伴った低気圧が発生する見込みです。このため、全国的に雲が広がりやすく北日本と北陸では雪が降り、昼頃からは急な降雪の強まりや落雷・突風などの不安定現象に注意が必要です。南西諸島も日中から雨となる所が多く、大気の状態が不安定となるために短時間強雨や落雷・突風等にご注意ください。
1/31（水）09時の予想天気図
最高気温は、昨日より1℃～2℃高い所が多くなりますが、全国的にみるとやはり平年を下回り真冬以上の厳しい寒さは続く見込みです。
全国の天気と気温
■各地の天気のポイント
【北日本】(東北・北海道)
北海道は全般に雲が広がりやすく、函館、札幌や稚内など日本海側や北部を中心に雪が降ったり止んだりするでしょう。道東の帯広、釧路などでは日中までは晴れ間が広がりますが、夜は低気圧の接近によって雪となりそうです。東北も雲が広がりやすく、青森・秋田、酒田など北部と日本海側を中心に雪が断続し、午後は岩手県や宮城県など太平洋側でも一時雪が降るでしょう。低気圧の接近により午後は大気の状態が不安定となるため、急な降雪の強まりや吹雪による視程障害、落雷・突風などに注意が必要です。
各地の天気と気温
最高気温は、北海道では各地で真冬日となり厳しい寒さが続きそうです。日中にかけても路面や水道管の凍結にご注意ください。旭川・稚内-5℃、北見-4℃、札幌・帯広-3℃、釧路-2℃、函館・室蘭-1℃の予想です。東北では昨日より2℃前後上がりますが、北部の内陸部では真冬日が続くでしょう。盛岡-2℃、青森0℃、秋田1℃、山形・仙台2℃、福島3℃の見込みです。
【東日本】(東海・北陸・関東甲信・島しょ部)
関東甲信や東海地方の太平洋側では午前中まで晴れる所が多いですが、次第に曇るでしょう。北陸では雪や雨が断続し、午後は気圧の谷の接近により雷を伴い一時強く降る可能性があります。天気の急変にご注意ください。
12時の降水予想
日中の最高気温は、昨日から1℃～3℃位上がる所が多いですが、依然平年並みか低く厳しい寒さが続く見込みです。関東・甲信地方では、長野3℃、松本5℃、宇都宮7℃、東京・横浜・甲府8℃、千葉は9℃でしょう。東海・北陸地方は、新潟・福井4℃、金沢・富山5℃、岐阜・津7℃、名古屋8℃、静岡は10℃の予想です。
【西日本】(九州・中国・四国・近畿)
大阪や広島、高松など瀬戸内海沿岸でははじめ晴れる所がありますが、日中からは全般に曇りで日本海側では朝のうちまで雪や雨の残る所があるでしょう。夜は、九州南部と四国の太平洋側から雨や雪となりそうです。
03時の衛星画像
日中は日射しがほとんどなく、気温の上昇は鈍いでしょう。日中の最高気温は、昨日と同じ位か1～2℃高くなりますが、平年より低い状態は続き厳しい寒さが続きそうです。近畿・中国地方では、6℃～8℃位の所が多く、松江6℃、神戸・奈良・広島7℃、京都・大阪・鳥取8℃の予想です。四国・九州地方は高松・長崎7℃、福岡・大分8℃、熊本・高知9℃、宮崎10℃、鹿児島11℃でしょう。
【沖縄・奄美】(沖縄・奄美諸島)
気圧の谷や湿った空の影響で沖縄地方では午前中から、奄美では午後から雨となる所が多いでしょう。午後から夜にかけて大気の状態が不安定となり、雷を伴い強く降るおそれがあります。落雷や突風など天気の急変にご注意ください。
各地の天気と気温
日中の最高気温は、奄美は平年より2℃低い15℃、沖縄では平年並みから2℃位上回るでしょう。那覇19℃、宮古島21℃、石垣22℃の予想です。
■今日のヒトコト：北日本と北陸では、昼頃から急な天気の変化に注意。
むらさめです。
今日は低気圧が日本海から北日本に近づき、夕方から夜にかけ津軽海峡付近を通過するでしょう。このため、東北の日本海側と北陸地方を中心に昼頃から大気の状態が不安定となるため、急な降雪の強まりや落雷・突風などのおそれがあります。積雪や吹雪による視程悪化で道路や鉄道等の交通障害が発生する可能性がありますのでご注意ください。
（2018/1/31 04:45更新）
