日本付近の上空にはこの冬一番の寒気が流れ込んでいます。今日の日本付近は強い冬型の気圧配置が続くでしょう。このため、北海道と東北の日本海側、および北陸から山陰にかけては暴風雪や山沿いを中心に大雪に注意・警戒が必要です。また、沿岸部では季節風が非常に強く、日本海上はしけるでしょう。高波に注意・警戒してください。太平洋側は晴れ間の広がる所もありますが、雲が広がりやすく、一時雪の降る変わりやすい天気となりそうです。
1/25(木)09時の予想天気図
今の時期は大寒にあたっており一年を通して最も寒い時期ですが、日中の最高気温は平年よりさらに3℃~5℃ほど低く、北海道と東北北部では真冬日となる所が多いでしょう。3時現在、北海道の後志地方の喜茂別では最低気温が-31.3℃まで下がっています。他にも北海道内の胆振地方の大滝で-24.9℃、後志地方の真狩で-22.1℃など、観測史上1位の記録を更新している地点が複数あります(03時50分現在)。十分な防寒対策が必要です。
全国の天気と気温
■各地の天気のポイント
【北日本】(東北・北海道)
北海道は全般に雲が広がりやすく、函館、札幌や稚内など日本海側や北部を中心に雪となるでしょう。帯広、釧路など道東では日中晴れ間が出ることもありますが、ときおり雪の降る変わりやすい天気の所が多そうです。東北も日本海側を中心に雪となり、季節風が強くふぶくでしょう。山沿いを中心に大雪のおそれがあります。仙台や福島など南部太平洋側の地域でも一時雪の降る変わりやすい天気となりそうです。日本海ではしけ~大しけが続きますので、沿岸部では高波に警戒してください。
各地の天気と気温
非常に低温な状態が続き、北海道と東北北部では真冬日となりそうです。日中にかけても路面の凍結、水道管の破損等にご注意ください。旭川・稚内-5℃、函館・札幌は-4℃、帯広-3℃、釧路・室蘭-2℃の予想です。東北では、青森-3℃、秋田・盛岡・山形-2℃、仙台0℃、福島1℃の見込みです。
【東日本】(東海・北陸・関東甲信・島しょ部)
北陸や関東甲信地方の北部、岐阜県飛騨地方では雪となり、山間部を中心に積雪が増えるでしょう。吹雪や地吹雪による視程障害のおそれもあります。車の運転にはご注意ください。また日本海上はしけ~大しけが続く見込みです。沿岸部では高波に注意・警戒してください。太平洋側では、関東の平野部や山梨、静岡では概ね乾燥した晴れが続きますが、岐阜県南部、愛知県西部や三重県北部では雲が広がりやすく、一時雪が降る所がありそうです。
09時の風と波の予想
日中の最高気温は、平年より5℃前後も低く季節風も強いため、身を切るような寒さとなりそうです。日本海側や内陸部では真冬日の所もあるでしょう。防寒は万全にしてください。太平洋側の地域では空気が乾くため、マスクの着用・うがいなどインフルエンザ対策もお忘れなく。関東・甲信地方では、長野-2℃、松本-1℃、宇都宮2℃、さいたま3℃、東京・横浜・甲府は4℃でしょう。東海・北陸地方は、金沢・福井-1℃、新潟0℃、岐阜・名古屋2℃、津3℃、静岡は5℃の予想です。
【西日本】(九州・中国・四国・近畿)
近畿地方北部、山陰など日本海側では雪が断続して山間部を中心にまとまった雪となるでしょう。太平洋側の地方も全般に雲が広がりやすく、神戸や高松・松山など瀬戸内海側でも一時雪のちらつく変わりやすい天気となりそうです。
12時の降水予想
日中の最高気温は、平年よりも6℃前後低くなり、近畿・中国地方では、2℃前後までしか気温が上がらないでしょう。鳥取・京都1℃、松江・大阪・広島2℃、岡山・和歌山3℃の見込みです。四国・九州地方は、福岡・熊本2℃、大分・高松・松山3℃、高知5℃、鹿児島6℃、宮崎7℃の予想です。
【沖縄・奄美】(沖縄・奄美諸島)
大陸の高気圧の張り出しによる寒気の影響を受けるでしょう。各地とも雲が広がりやすく、奄美や先島諸島では一時雨の降る時間帯がありそうです。なお、先島諸島周辺では北東の風が強く波の高い状態が続いています。船舶や海のレジャーは高波に注意してください。
03時の衛星画像
日中の最高気温は、奄美では平年より3℃ほど低い13℃、沖縄はほぼ平年並みで、那覇18℃、宮古島20℃、石垣22℃の予想です。
■今日のヒトコト:積雪の多い地域では交通障害やなだれに注意
むらさめです。
今日は全国的に非常に気温が低い状態が続き、北日本の日本海側と北陸地方を中心に大荒れの天気となるでしょう。この方面では風雪が強く、軽い雪が降りますので吹雪や地吹雪による視程障害や強風によって、交通障害が発生するおそれがあります。すでに、東北地方の高速道路では吹雪による通行止めとなっている区間があります。また、新潟・北陸周辺のJR各線では大雪により運転取りやめの区間が出ています。日本海では大しけのため北陸方面と北海道を結ぶフェリーが欠航を決定している便があります。空の便も欠航や行先変更の可能性があります。お出かけの際は、交通機関の最新の情報を確認ください。また、東北や北陸の山間部では24時間の降雪量が50㎝を超えている地点があります。この方面では、新雪による表層なだれの発生するおそれがありますので、スキーや登山等を計画の方はお気を付け下さい。
(2018/1/25 04:45更新)