今日は日本付近上空の寒気は弱まり、西日本から東日本にかけては帯状の高気圧に覆われて晴れる所が多いでしょう。ただ、東北の日本海側と北陸・山陰にかけては湿った空気や気圧の谷の影響で雲が広がりやすく、一部で雨や雪が降る見込みです。
12/22(金)09時の予想天気図
最高気温は昨日と同じかやや高く、西日本と東日本では概ね10℃以上となり、北海道でも真冬日を脱する所が多いでしょう。
全国の天気と気温
■各地の天気のポイント
【北日本】(東北・北海道)
北海道は、留萌や旭川・稚内など日本海側や北部で雲が広がりやすく一時小雪のちらつく所がありますが、日中を中心に晴れる所が多いでしょう。ただ、南部の函館や江差などでは、気圧の谷の影響を受け、夜に雨や雪が降り出す見込みです。東北も、北部と日本海側では雲が広がりやすく、午後を中心に雨や雪となりそうです。大気の状態が不安定となるので急な強い雨や落雷にご注意ください。南部の太平洋側では概ね晴れますが、午後は仙台や福島で雲が広がる見込みです。
今日の天気と気温
日中の最高気温は、北海道では平年より2℃~3℃高くなり、旭川1℃、札幌・釧路3℃、函館6℃と内陸部でも真冬日を脱する所が多いでしょう。東北では、内陸の盛岡は4℃と寒さが続きますが、海岸平野部では5℃以上の予想で、南部の仙台では9℃、福島は11℃まで上がり寒さが和らぐ見込みです。
【東日本】(東海・北陸・関東甲信・島しょ部)
北陸では気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がりやすく、新潟ではにわか雨がありそうです。雷を伴う可能性がありますので天気の急変にご注意ください。関東甲信や東海では風弱く穏やかに晴れる所が多いですが、伊豆諸島では気圧の谷の影響で曇りや雨となりそうです。
12時の降水予想
日中の最高気温は、平年並みか平年を上回る所が多いでしょう。雨の降る新潟は8℃、長野・松本は9℃の予想です。関東は東京・埼玉で11℃、横浜・千葉12℃、東海では名古屋・岐阜11℃、静岡では13℃の見込みです。
【西日本】(九州・中国・四国・近畿)
西日本は、まだ沿岸部で雲の広がっている所がありますが、日中は晴れる所が多いでしょう。ただ、松江や福岡など、日本海側では雲が広がりやすいでしょう。
03時の衛星画像
日中の最高気温は、ほぼ昨日と同じで平年並みの所が多く平地では10℃以上となるでしょう。松江10℃、大阪・広島・高松・福岡11℃、高知・鹿児島で13℃の予想です。
【沖縄・奄美】(沖縄・奄美諸島)
高気圧の中心が北に偏っているため雲が広がりやすいですが、大きな天気の崩れはなく晴れ間が出る所もあるでしょう。なお、先島諸島では、波が高い見込みです。海のレジャーや船舶等は高波に注意してください。
09時の風と波の予想
日中の最高気温は、奄美で17℃、那覇20℃、宮古島21℃の予想です。
■今日のヒトコト:北海道も日中晴れ間が広がり、北日本の低温状態は解消に向かう
むらさめです。
先日、17日~20日まで函館に旅行してきました。先日まで北海道上空には真冬以上ともいえる強力な寒気が停滞しており、連日の真冬日。断続的な吹雪に加えて路面も凍結し、グリップのよいブーツを履いていったのですが何度か滑ってヒヤリとしました。特に、スタッドレスタイヤで鏡面のように磨かれた交差点の路面は脅威です。期間中の最深積雪を調べると39㎝。地元の方も、12月でここまで降る事はめったにないとおっしゃっていました。ただ、今日の北海道は寒さも一段落し、日中は市街地の路面に残る雪は融けてきそうです。
写真は青函連絡船「摩周丸」の操舵室から望んだ函館山です。この船は1965年就航、洞爺丸海難事故の教訓から安全対策を徹底し、当時の最新技術を駆使した自動化船の走りでした。青函トンネルの開通とともに1988年終航、現在は函館港に係留されてメモリアルシップとなっていますが、子供の時分に乗船した思い出深い船です。船内を見学していると、たまたま元船長と機関長の方がいらっしゃっていました。私自身乗り物が好きで話しかけた所、連絡船のメカニズムから運用、津軽海峡の気象海象の特性や苦労話など気さくに答えて下さいました。現場の生の声をお聞きすることができ、非常に有意義な時間でした。