【 恐怖 !? 】カボチャよりも数倍怖い、カブの○○

10月になると町中に、オレンジ色を中心とした装飾が施され「ハロウィン」を楽しむための様々なイベントが開催されるようになりました。こんなに盛り上がるのはここ数年のような気がしているのですが、20年も前にハロウィンパレードが開催されていたことを知ってビックリしたのが去年のこと。そのパレードも動員数が増え続けて十数万人を優に超える規模だとか。でも、このハロウィンってそもそも、何のお祭なんだっけ? 今日は今更聞けない「ハロウィン」って何?についてお伝えします。

■ルーツはカブ!? ハロウィンの代名詞=カボチャ

ハロウィンと言えば、カボチャのオバケみたいなアレ。正式名称は「ジャック・オ・ランタン」。カボチャの中身をくりぬいてランタンにしたもの。カボチャが当たり前になっていますが、元はと言えば「カブ」だったんだそう。正確には「ルタバガ」という品種のかなり大きなもので日本のスーパーなどで見かける、丸っこくて白い小さなカブとはだいぶイメージも違います。しかし、このカブのランタンはちょっとコワい!カボチャだからなんとなくユニークに見えるようなもので、本家(?)はこんな感じです。

■何のためのランタン?

なぜランタン?これにはちょっとホラーなエピソードが。物語の舞台はアイルランド。この地に住んでいたジャックという男が主人公です。ジャックはろくでもない男で、人に乱暴したり騙したり。人だけでなく「悪魔」まで騙して自分の魂を絶対に取らないことを約束させました。この約束をしたのがハロウィンの日。(ハロウィンの日には悪魔が人の魂を取りにやって来る、という考えが根付いている土地のエピソードなんですね!)
やがてジャックにも寿命がきましたが、生きている間に悪事を働きすぎて天国に入ることができません。ですが「悪魔に魂を絶対に取らせない」と約束させたジャックは、地獄に入ることも許されませんでした。どこにも行くことができず、あの世とこの世をさまようことになったジャックは、悪魔から貰った火をくりぬいたカブに入れてちょうちんを作り持ち歩くようになったということで、死者のシンボルがこのちょうちんになりました。
…細かなことは少しずつ違いますが、大体こんな内容のエピソードが定説になっているようです。ヨーロッパで広がったこの物語がアメリカに伝わったときに、カブがカボチャになったとか。当時アメリカではカブよりもカボチャのほうが一般的だったのかもしれないですね。

 

■ハロウィンは日本のお盆のような感じ!?

ところでそもそも「ハロウィン」の起源はヨーロッパに多く住んでいた古代ケルト人のお祭、という説が一般的です。ケルト人にとって10月31日は1年の締めくくり。大晦日のような日で、10月末頃といえば収穫も一通り落ち着いた頃で豊作を祝う日でもありました。またこの日には死者が家族を訪ねてくる=日本のお盆のような日でもあったとか。死者と一緒に悪霊たちも出てくる時期で、ジャック・オ・ランタンのエピソードのように悪霊を追い払う宗教的なニュアンスもあったようです。ちなみに、悪霊から逃れるために仮装したという説もあり、それが徐々に民間的な行事になって定着し、広がったものとされています。


こんにちは、アールです。ハロウィンの定番・カボチャと仮装の謎がちょっぴりわかったところでハロウィンを意識して(?)コスプレしてみました。カボチャが美味しい季節でもありますので、私の場合は仮装やランタンよりも、カボチャ料理を堪能したいと思います。