台風の経路上に位置するため、毎年多数の台風が沖縄県に接近します。その平年値(1981年から2010年までの平均)は7.4個。一方、関東甲信地方(ただし伊豆諸島、小笠原諸島を除く)の平年値は3.1個。関東甲信地方の倍以上の台風が、毎年、沖縄県に接近しているのです。そんな沖縄県では、どのような台風対策が推奨されているのでしょうか。
窓ガラスの破損に要注意
台風の接近時、住家における被害で最も多いのは、ドアや窓などの破損。それにより風雨が室内に吹き込んでしまうと、家具の転倒や落下に繋がることから非常に危険です。そんな被害を防止するため、雨戸やシャッターだけではなく、防風スクリーンの設置も推奨されています。また、窓ガラスが割れて飛散しないよう、合わせガラスや飛散防止フィルムを使用する方もいるようです。
そのほかにも目立つ被害は、屋根瓦やエアコンの室外機の破損。それは結果として飛散物を増やすことになり、小石などと共に吹き飛んでしまうことから非常に危険です。そのため屋根瓦やエアコンの室外機の固定も、台風対策として重視されています。
住家の劣化に気付きながら何の対策も講じていない方は、これらの台風対策を参考にしてみてはいかがでしょうか。
台風による倒木(沖縄県石垣市)。飛散した木片から住家を守るには、さまざまな台風対策が必要。
※参考資料
気象庁:台風の平年値
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/average/average.html
沖縄県建築士会:わが家の台風対策
http://shikai.or.jp/sonota/taifutaisaku.pdf
沖縄県:沖縄県における台風とその対策