一年の折り返しにあたる6月には「夏越の祓(なごしのはらえ)」と呼ばれる行事が全国各地の神社で行われます。
祓(はらえ)とは罪や穢れ、心身についた災厄など「不浄」と呼ばれる類のものを取り除くためのものとされています。
なかでも大規模な祓は「大祓(おおはらえ)」と呼ばれており、年に2回、夏と冬に行われます。
「大祓」の歴史は古く、神話に登場するイザナギノミコトが行ったものを起源とし、以来全国の神社で年中行事のひとつとして続けられてきたようです。
例に挙げると上賀茂神社(京都)、白山神社(新潟)、神田明神(東京)、玉前神社(千葉)などは多くの人が訪れているようです。
それぞれの神社で少し作法は違うようですが、人の形に切った白い紙に息を吹きかけたり、身体をなでたり、大きな「茅の輪(ちのわ)」をくぐってお清めの言葉を唱えたりといったことをして、穢れを祓い清め残る半年間の無病息災を祈願します。
また「夏越の祓」の日には伝統的な和菓子「水無月」を頂くことも。(「水無月」の記事はこちら)
2017年、つい先日「あけましておめでとう」と言ったような気がしているのに、もう半年も過ぎてしまった…。年初に立てた目標、まだ何も手をつけられていない!とか、崇高な志を抱いていたはずなのに、なぜか日々の忙しさに翻弄されて…なんて思っている方は、こうした伝統的な行事で心身を清めてリフレッシュしてみるのも一案かもしれませんね。
こんにちは。ノキです。
もし神社で、人が通ることのできるくらい大きな緑の草の輪があったら、それが「茅の輪」。
茅の輪のくぐり方には作法があるとのことですが、この時期茅の輪が設置されている神社であれば、くぐり方についての説明書きなどがあると思いますので、身を清めてみようかな?と思った方はぜひ参拝されてみてはいかがでしょうか。
輪をくぐるときに唱える言葉も、地方や神社によって異なるようです。そういった違いを調べてみるのも、おもしろそうですね。