今週は全国的に気温が上昇、各地でさくらの開花・満開の情報が届きました。寒さが続いているから、まだもうちょっと…と思いきや一気に「見ごろ」に!お花見日和はいつ?どこで花見すればよい?なんてワクワク・ソワソワされた方も多いのではないでしょうか。
モノゴコロついた頃から「さくらといえばお花見」ですが、一体いつ頃から「お花見」があるのでしょう? 調べてみると奈良時代(710年頃)に花見がされていたという記述がありますが、当時の花見は「梅の花」が主流だったようですね。旧暦の春、立春の頃は梅の見ごろ。春がきた!と知らせてくれるのは梅、という認識だったのかもしれません。
花見の主流がさくらになったのは平安時代の頃といわれています。歴史的な花見で有名なのは太閤となった豊臣秀吉が行ったといわれる「醍醐の花見」。秀吉の生涯を描いた歴史ドラマなどでも、この花見の煌びやかな様子が伺えます。
ところで「お花見団子」も、この秀吉が開催した花見がきっかけという説が濃厚ということをご存知でしたか? 「醍醐の花見」に招待されたお客様は全員女性でその数1300人!千利休から茶の道を学んだ秀吉は、さくらを愛でながら壮大な茶会を催したかったのでしょう。大勢の女性に囲まれて、茶とお菓子を食す…で、用意された珍味・甘味の中に「お団子」があり、それが庶民に伝わって「花見といえば花見団子」に。
ちなみに団子は3色で構成され、順番も決まっていて、串の1番先っぽがピンク、真ん中が白、手元に近い部分が緑色。この意味にも諸説あって興味深いんです。
1:邪気をはらってくれる、神様が喜ぶ色
(紅(ピンク)白=めでたい、緑=邪気を祓う)
2:さくらの花の移り変わりをあらわしている
(ピンク=つぼみ、白=開花、緑=葉桜)
3:季節を表現している
(ピンク=日差し、白=雪の名残、緑=草木の芽吹き)
なるほど、どれも納得できそうな説ですね!お花見を存分に楽しんでください。
こんにちは、アールです。お花見団子に色の順番と意味があったなんて初めて知りました。思えば、色などを見るまもなく胃袋に入れちゃってたような。お花見団子、今年は目でもしっかり味わってから食べようっと。