【12/21 朝イチ!】暖かい「冬至」は珍しくない?

今日は今年最後の二十四節気の「冬至」(とうじ、英語: winter solstice)です。例年、冬至は12月22日ですが、閏(うるう)年の今年は、きょう21日になります。太陽黄径270度で北半球では太陽が軌道上の最も南に来るとき(南中高度が最も低い)で、夏至と反対に、一年で昼(日の出~日没)の時間が最も短い日になります。
昼間の時間は、南北に長い日本列島では北ほど短く、南ほど長く、北海道と沖縄では、札幌が那覇より1時間30分も短くなります。日の出は札幌で7時3分、那覇は7時13分で大きな違いはありませんが、日没は札幌で16時3分で、昼の時間が9時間ですが、那覇では17時43分で、昼の時間が10時間30分です。日没は東ほど早く、根室では15時47分で、那覇より2時間も早く、日が沈みます。東北~九州ではこの間で、東京の昼の時間は9時間45分、大阪は9時間50分、鹿児島は10時間9分です。
また、夏至の時の昼の時間との差も北ほど大きく、札幌は6時間22分もありますが、那覇は約半分の3時間18分です。東京は4時間50分、大阪は4時間38分、鹿児島は4時間7分で、東北~九州では6時間~4時間少なくなります。
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冬至・秋分・春分・夏至の太陽高度
冬至では太陽は南回帰線上にあるため、
北半球では昼が最も短く、夜が最も長い

冬至の日の今日の最高気温は全国的に気温が上がり、季節外れの暖かい陽気になる予報になっています。過去10年間(2006年~2015年)の主な都市の冬至の日の最高気温を調べると、平年より高い日(カッコ内は3度以上高い日)は、札幌で4回(1回)、東京で5回(3回)、大阪で5回(3回)、福岡で6回(3回)、那覇では4回(4回)で、4割~6割の確率で平年より高く、更に札幌を除き、3割の確率で「かなり高く」、冬至の日に気温が高く、暖かいのは珍しい事ではないようです。

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21日の予想気温

(2016年12月21日 04:30更新)



トミーです。冬至は一年でもっとも太陽の力が弱まる日ですが、明日以後は再び太陽の力が勢いを増す事から、古来中国では「一陽来復」(いちようらいふく)と言って、冬至が新年とされ、この日を境に運が上向き、良くないことが続いている人も、冬至が来たら「これからは良いことがやって来る」と気持ちを切り替える日でもあるとのことです。また、冬至の日には、ゆず湯に入り、カボチャを食べる習慣があります。お湯に浸かる事はお浄めの意味があり、さらに香りの強い柚子を入れる事によって、邪気を払うといったこともあったようです。

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カボチャは漢字で「南瓜」と書き、「なんきん」と読み、「ん」が2つあり、さらに運が良くなるように「ん」がつくカボチャを食べるようになったとのことです。冬至は暦では冬の真ん中で、「冬至冬なか冬はじめ」といい、寒さはこれからです。今夜はゆっくりゆず湯に入って、カボチャを食べて、新しい年も「無病息災」で過ごせるように願いたいものです。