【1/20 朝イチ!】大寒を迎え、北日本は気圧の谷の通過で荒れ模様の天気

今日は、低気圧を含む気圧の谷が北日本を通過するでしょう。このため、北海道と東北の日本海側では雪や雨となる見込みです。一方、東日本と西日本の日本海側や関東では気圧の谷の影響で曇りや雨となりますが、太平洋側を中心に日中にかけて晴れ間が広がる所が多そうです。

1/20(土)09時の予想天気図

日中の最高気温は、全国的に平年より1℃~3℃ほど上回る所が多いでしょう。晴れ間が出る西日本から東日本の太平洋側の地方では10℃台前半まで気温が上がり、風も穏やかで寒さが幾分和らぎそうです。

全国の天気と気温

 

各地の天気のポイント

 【北日本】(東北・北海道)

北海道は全般に雲が広がりやすく、函館、札幌や稚内など日本海側や北部を中心に昼頃から雪が断続するでしょう。帯広、釧路、網走など道東では日中晴れ間が出ることもありますが、夕方以降は一時雪となる所がありそうです。東北は、太平洋側では概ね晴れますが、青森、秋田、酒田など日本海側では日中は北部から雲が広がりだし、午後から夜にかけて雪や雨となる見込みです。

各地の天気と気温

日中の最高気温は、平年より1℃~3℃位高い所が多いでしょう。北海道では内陸部を中心に真冬日が続くものの、海岸平野部では0℃を上回る所が多そうです。帯広-3℃、旭川・稚内-1、釧路1℃、函館・札幌は3℃の予想です。東北では、盛岡1℃、青森3℃、仙台6℃、福島では10℃まで上がる見込みです。

 

【東日本】(東海・北陸・関東甲信・島しょ部)

北陸でははじめ高気圧に覆われ晴れますが、午後は気圧の谷の影響で天気は下り坂で、夜にかけて雨となりそうです。関東も南海上の気圧の谷の影響で曇りとなり、伊豆諸島や関東南部では午前中を中心に雨の降る所がありそうです。ただ、午後は北部から天気が回復して晴れ間が広がってくるでしょう。甲信・東海地方では晴れる所が多いものの、静岡県東部や山梨県東部富士五湖では朝晩を中心に雲が広がりやすい見込みです。

12時の降水予想

日中の最高気温は、日射しが少なく北~北東の冷たい風が吹き込む関東では、ほぼ平年並みの9℃~10℃止まりで真冬らしい肌寒い一日となりそうです。東京も9℃の予想です。防寒は万全にしてお出かけ下さい。他は平年を3℃前後上回る見込みです。甲信地方では、長野7℃、松本8℃、甲府は12℃でしょう。東海・北陸地方は、新潟7度、金沢9℃、津12℃、静岡・名古屋では13℃まで上がる予想です。

 

西日本(九州・中国・四国・近畿)

近畿地方北部、山陰や九州北部など日本海側では曇りで一部では雨の降る所があるでしょう。急な雨に備え折り畳みの傘があると便利です。他は太平洋側を中心に概ね晴れますが、夕方以降は雲が広がりやすくなりそうです。

03時の衛星画像

日中の最高気温は、平年を3℃前後上回る所が多く、九州南部と四国の太平洋側では15℃前後まで上がり、3月上旬並みの陽気となるでしょう。風も弱く日中の寒さは和らぎそうです。近畿・中国地方では、松江・鳥取10℃、京都・大阪11℃、広島・岡山12℃の見込みです。四国・九州地方は、高松11℃、福岡・松山12℃、長崎・熊本13℃、高知15℃、鹿児島・宮崎16℃の予想です。

 

【沖縄・奄美】(沖縄・奄美諸島)

奄美地方は雲が多いながら日中は晴れ間が広がりますが、沖縄地方は付近を前線が通過する影響で昼過ぎにかけて雨となる所が多く、その後も雲が取れにくいでしょう。なお、沖縄本島地方や先島諸島周辺では波が高くなっています。波の高い状態は沖縄本島地方では今日の昼前まで、先島諸島では夜にかけて続く見込みです。船舶や海のレジャーは高波に注意してください。

09時風と波の予想

日中の最高気温は、奄美では19℃まで上がり3月上旬並みとなるでしょう。沖縄は、ほぼ平年並みで、那覇19℃、宮古島21℃の予想です。

今日のヒトコト:大寒のきょう、内陸部は冷え込んでいるが日中は寒さが和らぐ所が多い


むらさめです。

今日は二十四節気の一つ、「大寒(だいかん)」にあたります。これから立春まで一年で最も寒さが厳しい時期に入りました。現在、日本付近は高気圧の圏内となっており、上空の寒気はそれほど強くない状態となっていますが、風が弱く放射冷却により内陸部を中心に冷え込みが厳しくなっています。北海道の十勝・北見地方や岩手県などでは最低気温が-20℃前後まで下がっている地点があり、東北や北陸では広い範囲に低温注意報が発表されています。朝晩は路面の湿潤箇所の凍結、水道管の破損等にご注意ください。ただ、日中の最高気温は全国的には平年を上回る所が多く、西日本から東日本の晴れ間が広がる地方では3月上旬並みの気温になり、寒さが幾分和らぐでしょう。

写真は稚内北防波堤ドーム。かつて終戦期にかけ、ここから樺太まで結ぶ鉄道連絡船(稚泊連絡船)の桟橋があり、厳しい北海道の気象条件や波浪から乗り換えの乗客を守るため珍しいドーム状の防波堤が建設されました。数年前のこの時期に訪れましたが、路面が凍結していて歩行が非常に困難でした。

(2018/1/20 04:45更新)