【12/29 朝イチ!】北日本と北陸を中心に降雪が続く

きょうは北日本上空には引き続き強い寒気が停滞し、日本付近は冬型の気圧配置が続くでしょう。北日本と北陸周辺では、雪や雨となる見込みです。太平洋側の地域では晴れや曇りで、一部では寒気や気圧の谷の影響で雨の降る所がありそうです。

12/29(金)09時の予想天気図

最高気温は、北日本では平年を1~2℃下回り、北海道では真冬日の所が多いでしょう。一方、西日本では上空の寒気は次第に弱まって、昨日より高めの平年並みの気温に戻る所が多くなりそうです。

全国の天気と気温

 

各地の天気のポイント

 【北日本】(東北・北海道)

北海道は、小樽や旭川、稚内など日本海側と北部を中心に雪となるでしょう。帯広や釧路など道東の太平洋側では晴れ間が広がりますが、午後は雲が広がりやすくなる見込みです。東北も雲が広がりやすく、青森や秋田・酒田など北部と日本海側を中心に雪となり、午後は大気の状態が不安定となり雷や突風を伴い降雪が強まるおそれがあります。また、太平洋側の仙台や福島でもにわか雨やにわか雪がありそうです。なお、東北の日本海沿岸ではうねりを伴い波が高い見込みです。船舶は警戒してください。

09時の風と波の予想

日中の最高気温は、平年を1~2℃下回り、北海道は真冬日となる所が多い見込みです。内陸の旭川・北見では-3℃、函館・札幌-1℃、帯広0℃、釧路1℃の予想です。路面の凍結が予想されますので、自動車の運転や歩行は慎重に。東北でも北部を中心に厳しい寒さとなりそうです。青森0℃、秋田・盛岡1℃の見込みです。南部は山形2℃、仙台4℃、福島5℃でしょう。

 

【東日本】(東海・北陸・関東甲信・島しょ部)

北陸では雪や雨となり、午後は気圧の谷や寒気の影響で山間部を中心に降雪が強まるおそれがあります。海岸平野部では大気の状態が不安定となり、局地的に雷や突風、あられを伴う可能性がありますので天気の急変にご注意ください。内陸の岐阜・長野や愛知でも雲が広がりやすく、午後から一時雨か雪の所があるでしょう。一方、関東や山梨・静岡では乾燥した冬晴れとなりそうです。

14時の降水予想

日中の最高気温は、昨日と同じかやや上回りますが、静岡をのぞき10℃以下の所が多いでしょう。関東甲信では、長野4℃、松本6℃、宇都宮8℃、千葉9℃、東京・さいたま・横浜・甲府10℃の予想です。北陸・東海では、新潟5℃、名古屋6℃、金沢・岐阜7℃、津10℃、静岡では12℃まで上がるでしょう。

 

【西日本】(九州・中国・四国・近畿)
日本海側では寒気の影響を受け、舞鶴や鳥取など日本海側では断続的に雨となる所がある見込みです。また、太平洋側でも気圧の谷が東進する予想で、雲が広がりやすいでしょう。

03時の衛星画像

日中の最高気温は、昨日より高くなり平年並みに戻るでしょう。近畿・中国では鳥取8℃、京都・松江9℃、大阪・岡山・広島10℃の見込みです。四国・九州は、10℃を上回る所が多く、高松・松山10℃、福岡・熊本11℃、高知・鹿児島13℃の予想です。

 

【沖縄・奄美】(沖縄・奄美諸島)

引き続き寒気や気圧の谷の影響を受け曇りとなり、一時小雨のぱらつく可能性があります。

各地の天気と気温

 

日中の最高気温は、ほぼ平年並みで奄美17℃、那覇20℃、宮古島22℃の予想です。

今日のヒトコト:東北の日本海側と北陸では不安定現象に注意


むらさめです。

ここ数日続いた冬型の気圧配置により、新潟県の上・中越地方の山間部および隣接の県境付近では積雪量が100㎝を超え、平年の2倍前後の大雪となっています。

29日03時の積雪深(出典:気象庁HP)

500hPa面(北陸上空5400m付近)の高層実況(28日21時)によると、石川県輪島の気温は、-27.7℃とほぼ平年(-27.8℃)並みで雪となる目安である-30℃に届いていない状態で、意外なことに高層の寒気はそれほど強くありません。

500hPa面高層実況(28日21時)

しかし、風に着目すると、秋田から輪島にかけて70~75ノット(約35m/s)の強風が吹いていることが分かります。これは、強風軸(ジェット気流)によるもので、付近は北側の寒気と南側の暖気との境目(前線)となっており、気圧の谷の通り道となって雲が発達しやすくなり、雷や突風を伴った大雪や大雨の原因となります。今日の東北の日本海側と北陸地方はこのような不安定現象や、山間部の積雪の多くなっている地域ではなだれに注意が必要です。

(2017/12/29 04:45更新)