今夜沖縄に最接近 北日本も警戒

21号、24号と各地で記録的な暴風に見舞われた傷も癒えないまま、また今週末も非常に強い勢力の台風25号が日本列島に近づきそうです。高気圧の勢力が強いため、24号よりは西側のコースを辿る見込みですが、日本列島の広い範囲が台風の進行方向右側の危険半円に入るため、全国的に南風が強まり、特に沖縄、九州北部、北海道では大きな影響が懸念されます。週末や連休と重なりますので、海や山のレジャーや交通機関の乱れには十分ご注意下さい。

先島諸島や沖縄本島地方では、今夜~あす朝にかけて雨と風のピークとなり、海上は10mを超える高波で猛烈なしけとなります。台風がノロノロ運転のため、長い時間の猛烈な風と激しい雨が続くおそれがあります。
6日後半は九州や西日本各地でも風が非常にに強まり、交通機関に影響する可能性があります。その後スピードアップして北日本に近づくでしょう。北海道や東北北部では7日午後は急激に雨や風が強まり、今シーズンとしては最も大きい影響が懸念されますので、農作物の管理等は早めの対策が必要です。

各地の警戒時間帯の目安
先島
沖縄
4日午後
~5日昼
大雨と暴風
奄美 5日朝~夜 暴風・激しい雨
九州北部
6日午後
台風南東側の暴風
近畿
山陽
6日夜〜7日朝
台風南側の暴風
東北北部
北海道
7日午後
台風本体の大雨・暴風

◆台風25号のポイント
沖縄でノロノロ運転、雨風が長時間持続
連休初日は九州でも暴風の影響懸念
北日本に接近直撃 今年最悪の暴風のおそれ

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“季節を五感で生きる予報士”
カメラで雲や風景などをおさめるのが日課。
春はお花見、夏は登山、秋は紅葉、冬はスノボ三昧!(まれに骨折あり)
研究対象は積乱雲で、気象庁の竜巻突風予測情報検討会の委員を歴任。
どんなに寒くてもコートを着ない薄着志向。