台風20号 西日本を直撃へ

台風20号が19号の後を追うように日本の南海上を北上しており、あす夜からあさって未明にかけて、四国〜近畿地方を縦断する可能性が高くなっています。高知県や紀伊半島では先行する19号の影響ですでに強い雨が降りだしていますが、台風本体の発達した雨雲がかかるあす木曜日夕方~夜遅くにかけては、四国、中国、近畿地方を中心に局地的な猛烈な雨となり、災害級の大雨のおそれがあります。
特に先日の西日本豪雨の被災地を直撃する形となり、ちょっとした雨でも土石流の危険性が高まりますので、いつも以上に厳重な警戒と早めの対策が必要です。

◆台風20号のポイント
四国・中国・近畿(兵庫県)は猛烈な雨や風に警戒
高知県、紀伊半島、東海の南斜面は接近前から強雨
台風から離れた地域も激しい雨や突風にご注意

ちなみに、奄美~トカラ列島を通過した台風19号はあすには朝鮮半島付近で動きが遅くなりますが、20号はややスピードを上げてこれを追い抜く形となり、週末金曜日は北日本方面に向かう見込みです。

23日深夜の激しい雨の分布予想

ABOUTこの記事をかいた人

“季節を五感で生きる予報士”
カメラで雲や風景などをおさめるのが日課。
春はお花見、夏は登山、秋は紅葉、冬はスノボ三昧!(まれに骨折あり)
研究対象は積乱雲で、気象庁の竜巻突風予測情報検討会の委員を歴任。
どんなに寒くてもコートを着ない薄着志向。