北日本・北陸 猛ふぶきと大雪に警戒

オホーツク近海で低気圧が猛烈に発達し、台風顔負けの948hPaの勢力に達しています。
この低気圧は動きが非常に遅く、木曜日にかけては北日本中心に大荒れの天気となり、交通機関に大きな影響が出る可能性があります。暴風や高波、猛吹雪に警戒してください。
昨日は襟裳岬で15時過ぎに41.5m/sの猛烈な風を観測しました。きょうも東北や北海道では30m/sの記録的な暴風が吹いています。

↑ 風の予想 (上空800m付近)

低気圧発達に伴う防災事項
エリア 暴風 (瞬間風速) 高波 大雪
北海道 25m/s (35m/s) 6m 50cm/日
東北 23m/s (35m/s) 7m 80cm/日
北陸 22m/s (35m/s) 7m 80cm/日
その他留意事項
~28日(木) 猛吹雪による視程障害と交通障害
大雪による交通障害や落雪

太平洋側の各地は概ね冬晴れとなりますが、名古屋や仙台など雪雲が吹き抜けるところでは降雪になるかもしれません。風が冷たく気温が低い状態は続きますので防寒対策は万全に!!

週末は強い風もおさまって、日本海側の雪も小康状態になりそうですが、大晦日はまた次の低気圧がやってきて、年始は再び冬型が強まりそうです。

◆警戒のポイント
低気圧急発達!! 沿岸部や山岳域は暴風雪
東北〜北陸に発達した雪雲 大雪警戒!
暖気後の大量降雪 なだれにも注意


がんちゃんです。
サンタさんの置き土産は今年もクリスマス寒波になりました。北日本は大荒れの天気が長い時間続きそうですので、最新の情報には十分にご注意下さい。

↑ 伊勢湾上空で捉えた寒気の雲

ABOUTこの記事をかいた人

“季節を五感で生きる予報士”
カメラで雲や風景などをおさめるのが日課。
春はお花見、夏は登山、秋は紅葉、冬はスノボ三昧!(まれに骨折あり)
研究対象は積乱雲で、気象庁の竜巻突風予測情報検討会の委員を歴任。
どんなに寒くてもコートを着ない薄着志向。