鳥取90cm超 33年ぶり

前回1月23日と同様に西回りで今季最強クラスの寒気が流れこみ、山陰や近畿北部を中心に発達した雪雲がかかり続けています。
特に風がぶつかるところにできるJPCZといわれる雪雲の収束帯により鳥取県や兵庫県北部、若狭湾周辺を中心にドカ雪となり、鳥取市や福井県小浜市では1日で70cm以上積雪が増加、倉吉市も日降雪深の記録を更新するなど、各地で記録的な豪雪となっています。山陰地方のこの雪は今日がピークですがあすにかけてさらに70cm(平地でも50cm)の大雪となるおそれがあります。

短時間のあいだに急激に雪かさが増し、車のスタックや立往生による大規模な交通障害、ビニールハウスの倒壊、集落の孤立などに厳重な警戒が必要です。
またその他九州や四国~東日本の広い範囲で積雪や凍結となるおそれがありますので、路面状況には十分ご注意ください。

なお、秋田沖の寒冷低気圧通過後は冬型の気圧配置が強まり、この大雪の範囲はあす日曜日にかけて東北や北陸地方にも広がり、暴風や高波とともに警戒が必要です。

【各地の積雪】11日18時現在 ( )内は前3時間からの増減
鳥取大山 240cm(+2cm)
鳥取県鳥取市 86cm(-3cm)
鳥取県倉吉市 60cm(-1cm)
兵庫県豊岡市 75cm(-1cm)
福井県小浜市 71cm(+2cm)

↑上空寒気のようす

↑上空寒気のようす

 

【大雪情報】
あす12日(日)18時までの24時間に予想される降雪量は、多い所で、
北陸・関東甲信・近畿・中国(山陰)   60cm
東北 ・東海(岐阜)  50cm

(2017/02/11 18:00更新)


iwamoto_winter

がんちゃんです。

立春が過ぎてホッとしたのも束の間、まだまだ冬の勢力は健在。前回の雪が解けきらないうちに、またもや山陰地方を中心にドカ雪となっています。この週末は大雪と寒さに十分な備えをお願いします。

ABOUTこの記事をかいた人

“季節を五感で生きる予報士”
カメラで雲や風景などをおさめるのが日課。
春はお花見、夏は登山、秋は紅葉、冬はスノボ三昧!(まれに骨折あり)
研究対象は積乱雲で、気象庁の竜巻突風予測情報検討会の委員を歴任。
どんなに寒くてもコートを着ない薄着志向。